3/13(木)にウイニングポスト10 2025の体験版が出ましたね。
前作2024では競馬ブームや的場文男騎手の追加などが目玉要素でしたが、今作はどうでしょうか。
私が気づいた2024との相違点を以下にまとめてみました。
これらの新キャラクターたちが後述の新要素であるレース傾向や世界100傑に絡んできます。
新秘書と結婚することで世界100傑ランキング入りにも有利に働く・・・ことは無さそうですが、今作の象徴的なキャラクターなのではじめに選ぶプレイヤーも多いのではないでしょうか。
前作で日本国内のみであった競馬ヒストリア(競馬史)が、海外競馬まで拡充されました。
これで国内だけでなく世界全体の競馬の動きが年代を追って理解しやすくなっています。
欧州三冠馬・ミルリーフなどのエピソードを読むのは非常に興味深いですね。
そして、これに付随する形で海外競馬史をなぞるイベント群も追加されています。
ムービー形式の派手に動くようなイベントではなく日本の競馬ヒストリアイベントと同様に紙芝居形式が基本のようです。
ハイセイコーやオグリキャップイベントのようなムービーもどこかで挟まっていると嬉しいですが、製品版ではどうなっているでしょうか。
日本の競馬史も追加があり、1971年からの3つと2024年の2つが新規追加。
1971年はヒカルイマイ、トウメイ、ロングエース関連、2024年はフォーエバーヤングやドウデュース関連となっています。
流石に今年のサウジカップのフォーエバーヤングとロマンチックウォリアーの激闘は載っていないので、能力査定も2024年末までが基準となっていそうです。
ただ、後述のようにロマンチックウォリアー等海外馬の固有特性が大量に追加されたので、当然来年度版以降はフォーエバーヤングの固有も追加されるでしょう|д゚)チラッ
画像はほんの一部で、48個程の海外馬固有特性が追加されたようです。
ザっと見てみてもかなり強力な固有が多く、特に他馬の能力を下げるものや基礎能力にプラスボーナスがあるものなどが目立ちます。
今作のオンライン対戦やカスタム対戦ではこれらを駆使することがマストになりそうです。
なお、海外の大レースを勝利するとランダムで取得可能なものもあるということで、前作から追加された1/4異系配合を使うことや、特定の史実馬を血統に組み込む必要性は薄れたと考えられます。
残念ながら通常特性や日本馬の固有特性は追加無しだと思われます。
今作から瞬発戦、持久戦、消耗戦、総合戦(瞬発、持久、消耗全て問われる)の4つのレース傾向が追加されました。
このレース傾向は競馬場毎にある程度偏りがあり、競走馬の持つ適応能力によって地域毎の競馬への巧拙を表現しています。
これは前作までの芝質に代わるものとなりますね。
実際に体験版で走らせてみると結構総合戦になったりもしますので、そこまで神経質にならなくても基本的には能力通り決まるのかなーという印象で、あくまで競った能力の時に差が出てくるのかなと現時点では思っています。
海外レースへ出走した時にどの程度影響するのか、製品版を早くプレイしてみたいですね。
そしてこのレース傾向に関連して、レース観戦時の情報や指示にも変化が生じています。
画像のように実際の競馬予想にあるような展開予想図が追加されており、これに応じて瞬発戦、持久戦、消耗戦になりやすい展開が異なってくるようです。
これに競馬場の傾向も重なって、最終的にはレースがスタートしてからどのレース傾向か確定する形になっており、必ずしもプレイヤーが思い描いた展開やレース傾向にならないようになっています。
また、レース傾向毎に有利な脚質も指定することができるようになっていて、例えば画像のような馬群割の作戦指示だと瞬発戦に不利になる代わりに持久戦では有利になります。
そしてこういった特殊な作戦指示は競走馬の持つレース傾向への適応能力を成長させる効果もある反面、レース後の疲労も大きく上がってしまう仕様になっています。
個人的には少し複雑になったかなーという印象もあるものの、もしこれらが製品版では実装されるであろう「オンライン馬券王」モードにも適用されていたりすると、馬券モードがかなり面白くなりそうだなーと感じました。
作戦指示はともかく、展開予想図は少なくとも馬券モードでも表示されるようになっていれば、相当面白いんじゃないでしょうか。
加えて言えば、予想の要素が強くなったので動画配信向きだなーとも思いました。
そういったところも意識して制作されている可能性がありますね。
これらに関連して、レースが終わった後の画面でも情報が追加されています。
ペース、傾向、上位作戦が表示されています。
よりリアルの競馬予想に近い要素を入れてきたなという感じですので、とても良いと個人的には思いました。
レース傾向が追加されたことに合わせて、競走馬のレース傾向適応能力を伸ばすためのSP史実調教が追加されています。
これはシンプルに瞬発戦、持久戦、消耗戦を伸ばすもので理解しやすいかと思います。
通常の史実調教で大成功を3回(単一の馬でなくてもどの馬でもOK)こなす毎にSP史実調教が実行可能になります。
また、大成功を出しやすくするためか、ゲーム序盤で使える史実調教も大幅に増えています。
この辺りの配慮はちゃんとテストプレイしていそうな印象も持てますので、製品版にも期待したいですね。
ただ、こうなってくると史実調教を設定するのがさらに面倒になる人もいると思います。
これに対応する仕様として、新たにお任せ史実調教が設定できるようになっています。
これまではオート進行していると思ったように史実調教が機能しないことがありましたが、このお任せ史実調教の実装でそれが緩和されそうです。
世界100傑馬ランキングも新要素の一つ。
1971年スタートだと生涯無敗かつ凱旋門賞連覇の名馬リボーが1位に君臨しています。
ちなみに2026年スタートだと下記画像のようにランキングが変化しています。
ウイポ的にはオールタイムでセクレタリアトが1位のようです。
このランキングのポイントは様々な形で大レースを勝っていくと溜まっていくようです。
要は大レースを勝ちまくればいいという感じですね。
ちなみに主要な海外の大レースにレコードタイムが追加されたのも地味に大きな追加だと個人的には思いました。
これを更新していくのも楽しそうです。
さらには世界100傑馬になると繁殖入り時にスピード因子が付くことも報酬の一つで、これも個人的には大きな追加要素だなーと思いました。
画像のもの以外にも報酬があるかもしれませんね。
今作から新しい配合理論が3つ追加されました。
それぞれ新要素のレース傾向に対応しており、日本、欧州、米国の地域での実施が前提条件。
これらを組み込みながら既存要素の世界系統によるレース傾向底上げなどを駆使していくことで、自家生産馬の万能性を高めることができそうです。
なお、基準交配についての成立例は下記画像のようになっています。
この場合は種牡馬側のみでもインブリードが残っており、つまり画像にあるネヴァービートの場合はどの繁殖牝馬と配合しても基準交配が成立します。
パッと思いつくのは米国でラスムッセン・ファクターを3×3で成立させた種牡馬を日本へ持ってきて、〆配合で基準交配を成立させるという形でしょうか。
製品版で試してみないと分からないですが、こうすることで前の代の配合で消耗戦の適正を上げつつ瞬発戦も〆配合で上げる、みたいなことができるのではないでしょうか。
1971年シナリオスタートでは、下記の系統が追加されました。
・ライジングフレーム(親:ベンドア、適正:日本)
・レリック(親:マンノウォー、適正:欧州)
・シカンブル(親:プリンスローズ、適正:欧州)
これで1971年開始時のSP系統14系統、ST系統12系統となっています。
さらに欧州のブランドフォード系ヴューマノワールが、開始時点で欧州支配率5%超えで1971年末に確立確定。
なお、ブランドフォード系は開始時点で親系統化しています。
そのためブランドフォード系の世界系統化が後述のトサミドリなどの確立を交えていくと容易になっているものと思われます。
反対にノーザンダンサー系は親系統から子系統へ変化していますが、こちらはいずれ親系統になるのが確定のため、実質的にはブランドフォード系が親系統化したのが主要な変化と言えます。
そして、そのブランドフォード系トサミドリはSPECIAL種牡馬やSPECIAL繁殖牝馬の導入で、スタート時点で日本支配率4.2%。
現役馬にオープン馬などがそれなりにいるものの、史実牝馬3頭が繁殖入り確定のみで牡馬の繁殖入りは望みにくい状況になっています。
幸い1歳幼駒に多数牡馬がいるため、購入して何とか種牡馬入りさせていくのと、さらに直系史実牡馬のマルサンファイヤを活用して種牡馬入りさせられれば、トサミドリ引退までに支配率5%超えを達成できそうです。
ヴューマノワールとトサミドリが確立すれば、後3系統で世界系統まで行けるので、リマンド、ヴァルドロワール、クレペロ辺りを上手く確立まで持っていければ現実的でしょう。
プリメロとブレニム辺りが確立済みだったら一気に世界系統化最右翼だったんですが、流石に簡単になりすぎるでしょうか。
続いてオーエンテューダー系テューダーミンストレルは自身含めた直系をスペシャル種牡馬導入で世界支配率1.9%、欧州支配率4.5%まで行けます。
現役馬に名マイラーのウェルシュパジェントがおり、1971年末には引退から種牡馬入りするはずなので、それで世界支配率2%か欧州支配率5%条件を満たして1972年末には系統確立するものと考えられます。
次に2024でも容易に確立可能であったジェベル系マイバブーは、今作でもマイバブー自身をSPECIAL種牡馬として導入(心配ならSPECIAL繁殖牝馬の直仔牝馬も導入)すれば、ゲーム開始時点で世界支配率2%条件を満たしており、1971年末に確立確定となっています。
一方で2024では確定で確立できたテディ系タンティエームは、SPECIAL種牡馬を導入しても世界1.5%、欧州3.9%止まり。
ただ、現役馬に繁殖入りが確実視される史実種牡馬が3頭いるのに加え、他にも繁殖入りが確実な牝馬が複数頭おり、SPECIAL繁殖導入だけで確定とまではいかないものの恐らく高い精度で確立まで持っていけるのではないかと思われます。
まず環境設定の「表示」の項では、上記画像の項目が追加。
ホイール下入力はSteam版のみの要素ですが地味に便利。
連敗時のアドバイスが追加されているのも興味深く、もしかしたら制作陣は今作が全般的に難しくなったと考えているか、あるいはより初心者を取り入れたい方向性でも考えているのかもしれません。
勝負服が日本でのものと海外でのものを別個に作れるようになった模様で、その項目も追加されており、勝負服のデザインを考えるのが好きな人にとっては朗報です。
あとレーススピードに「リアルスピード」が追加されています。
これは実際にやってみるとはじめ結構スローな印象も持ちますが、今作は前作よりさらにレースシーンでの挙動が追加されたりカメラワークが多彩になったりしており、臨場感が増している分、リアルスピードにした時の「本物の競馬を見ている感じ」がより増しています。
ダイジェストで見る分にはほとんど使う時間は変わらないですし、リアルスピードの方が好きという人も多くなるのではないかと感じました。
そして最後にセリでの幼駒の評価印表示をオンオフできるようになっています。
これもどちらかというと動画配信向けの要素かなーと感じていて、COM生産馬の能力上限などが緩和されているとさらに面白くなるのではないかと思いますが、果たして。
また、これもsteam版限定でしょうが環境設定の中に「キーバインド」の項が加わっています。
操作性を自分好みにできるという点で大変ありがたい機能です。
まぁこれくらいは今どきのPCゲームなら当たり前という声もありそうですが、逆に言えば色々な面で水準以上まで上がってきているなとも思います。
また、ユーザー目線の気の利かせ方がしっかりしてきたなとも感じます。
さて、次に牧場画面上での細かい変化ですが、オプションの項目内に決戦図が入れられました。
これまでは牧場画面から直接アイコンが表示されていましたが、競馬ブームなどの新要素の波を受けてオプション内へ隔離された格好です。
毎作スタート時に結婚するかどうかの選択肢があり、既に子どもがいるキャラ(最近は椎野はるか)も選択できるのが恒例。
そして毎度この子どものビジュアルと能力が変わるのですが、今回のビジュアルと能力がこちら。
今作も騎手課程に進むのが姉で、その下に弟がいる設定。
騎手課程にいる娘は過去作では勉強がBだったり色々でしたが、今回は牧場Bとなっております。
騎手とは関係ない能力が高いので、育てるのには今作でも愛情が必要。
まさに子育てです。
ボーイッシュな溌剌キャラクターになっていますね。
対して弟の能力は不明なものの、キャラクターはいいとこのお坊ちゃんタイプでしょうか??
溌剌キャラとお坊ちゃんキャラで家庭環境が謎過ぎるのですが、いつものように結婚した瞬間にこれらの子どもたちは超科学的技術によってプレイヤーと血が繋がるので、実子となります。
いち早く子孫を騎手にしたり牧場長にしたりしたい人は、椎野はるかと結婚するのが今作も吉でしょう。
今作からは開始時にもらえる現役競走馬の他に、さらにもう1頭もらえます。
つまり、最初に1頭、4月に2頭目、6月に3頭目(2歳馬)がもらえます。
その他にさらにさらに秘書の課題をクリアすると今度は幼駒がもらえます。
1971年だと下記画像のラインナップで、この中だとナスノチグサを選ぶ人が多そうです。
トサミドリ系確立を目指す場合は、トサミドリ産駒のマタティナ70を選ぶのもあり。
最近活躍している永島まなみ騎手と西村淳也騎手が実名化しました。
永島騎手はアリスヴェリテで重賞を勝ちましたし、西村騎手はルガルでのスプリンターズS制覇が記憶に新しいところ。
二人とも若手のホープなので、好きなプレイヤーは育てて無双させるのも一興でしょう。
残念ながら2024から無くなった要素として、次のものが挙げられます。
・的場文男騎手が使用できなくなった
・主に横山典弘騎手等の騎手が実名から架空名になった
と騎手関連が多いですね。
総評としては新規要素が多めで、特にレース傾向の部分は大きな変更点ですが、その分若干複雑化したかなという印象があります。
そこを緩和すべく新規プレイヤーにも配慮している部分が見えますが、果たしてどうなるでしょうか。
既存プレイヤー、特にやりこみ系や配信系のプレイヤーにとっては、やりこみ度が深くなったり、配信向けの要素もあったりで評価されやすいのでは。
レース傾向がどこまで面白さにつながってくるかで、今作の評価が変わってくる気がします。
また、レース演出を変わらず追求しているのも好印象で、この部分は継続的に力を入れていってほしいですね。
もちろん、開始年度が遡って様々な血統を楽しめるのも◎。
UIなどプレイする上での快適性は間違いなく向上していますし、細かな改善点も多いです。
総じて完成度は増していると思いますので、製品版を座して待ちたいと思います。
それでは今回はここまで。
また次回!