3周目(完成時はこちらの記事)が完成しました。
元々、3周目の目的は1周目爆発力45の〆配合(同じくこちらの記事)と2周目爆発力70(危険度4)の〆配合(同じくこちらの記事)の配合が、ほとんど同じ産駒SP値の分布を示したことに端を発する、危険度0かつ期待爆発力を盛り込んだプレイでした。
危険度0については説明不要でしょう。
なお、某所からの情報によると、危険度1で期待爆発力0.5くらいのマイナスとのことで、恐らくこれで間違いなさそうです。
ちなみに、こちらは良く知られていると思いますが、危険度はSP値へのマイナスに加えてサブパラやマイナス特性(喉なりや脚部不安とかのアレ)についてもマイナスが発生します。
期待爆発力については、こちらの記事を参照されると詳しく記載があります。
簡単に言うと、インブリードによるスピード因子分の爆発力については、血量に応じた確率で有効になったり無効になったりするというもので、要はスピード因子分の爆発力は期待値分しか実質的に効果がない、というものです。
この仕様を含めて改めて計算しなおすと、1周目は爆発力45のはずが期待爆発力40、そして2周目は爆発力70のはずが期待爆発力40(危険度、スピード因子大活性分含む)となります。
爆発力検証#1で示したように1周目と2周目で産駒SP値の分布がほぼ同じであった、という結果に納得感をもたらした期待爆発力という概念でしたが、では結局のところ10無印における最高効率の爆発力はどこなのか?というテーマで行ったのが今回の3周目でした。
3周目では爆発力71(期待爆発力50、危険度0、SP因子大活性確定)と爆発力82(期待爆発力61、危険度0、SP因子大活性確定)を比較することにしました。
また、3周目爆発力71と1周目、2周目の配合についても比較してみます。
※なお、SP値とサブパラ合計値などを調べるために閲覧ツールを使用しています。これらのツール類の使用に否定的な方は以下の内容をご覧にならないことをお勧めします。
後で比較するため、3周目に加えて、1周目と2周目のデータも再掲します。
・1周目(SP因子大活性無し)
〆父SP値=75、サブパラ合計値=90、仔だし値=9
〆母SP値平均=66.89、サブパラ合計値平均=76.56、仔だし値平均=5.11
・2周目(SP因子大活性有り)
〆父SP値=75、サブパラ合計値=73、仔だし値=9
〆母SP値平均=61.92、サブパラ合計値平均=72.00、仔だし値平均=5.31
・3周目(SP因子大活性有り)
〆父SP値=75、サブパラ合計値=100、仔だし値=2
(爆発力71)〆母SP値平均=68.92、サブパラ合計値平均=82.00、仔だし値平均=8.27
(爆発力82)〆母SP値平均=65.50、サブパラ合計値平均=79.14、仔だし値平均=5.64
3周目は特に爆発力71の方の〆母たちが非常に優秀で、SP値平均も仔だし値平均もかなり高くなっています。
従って、爆発力71の方が優秀になりやすい可能性はここから想定できますが、果たして。
なお、生産頭数は1周目は45頭、2周目は52頭、3周目は爆発力71が51頭、爆発力82が55頭でした。
こちらも比較のため、3周目に加えて、1周目と2周目のデータも再掲します。
・1周目
産駒SP値平均=69.02、標準偏差=7.89
・2周目
産駒SP値平均=68.75、標準偏差=7.16
・3周目 爆発力71
産駒SP値平均=72.98、標準偏差=8.42
・3周目 爆発力82
産駒SP値平均=72.75、標準偏差=9.18
まずは1周目と2周目のヒストグラムがほとんど同じような分布を示していることを確認してください。
その上で1周目&2周目と3周目の爆発力71を比べると、3周目の方が分布が右に寄っているように見えると思います。
つまり、1周目&2周目の期待爆発力40と3周目の期待爆発力50では、差があるように見えるということですね。
また、今度は3周目の爆発力71と爆発力82のヒストグラムを比較すると、SP値79前後の頭数が爆発力71の方がボコンと凹んでしまっており、直感的にやや分かりにくいかと思いますが、全体的な分布を見比べると爆発力82とほぼ同じ分布(差が無い)と見て差し支えないのではないかと感じます。
平均値、標準偏差もほぼ同程度と言えます。
ただ、本当に差が無いのか、これは次のt-検定で見ていきましょう。
まずは3周目の爆発力71と1周目&2周目に本当に差があるのか、t-検定をしてみました。
t-検定というのは簡単に言うと、統計学的に平均値に有意な違いがあるのか調べる手法です(分からない方はググってください)。
下記は3周目の爆発力71と1周目をt-検定にかけた結果です。
見るべき値は「P(T<=t)片側」というところで、これが今回は「0.009758」となっています。
従って、今回は「1%水準で有意な差がある」という表現になり、言い換えると99%以上はこの差が偶然ではない、つまりは差があると判断して妥当だろうという結果です。
同様に3周目の爆発力71と2周目をt-検定にかけたものを見てみます。
こちらも同様の箇所をチェックすると、今度は「0.003599」となっていて、こちらは「0.5%水準で有意な差がある」と表現でき、つまりは99.5%以上はこの差が偶然ではないという意味になります。
よって、3周目の爆発力71と1周目&2周目を比べれば、3周目の方が優れているということになりました。
続いて、平均値や標準偏差、そしてヒストグラムを見比べてみて差が無いだろうと考えた3周目の爆発力71と82についてもt-検定にかけてみます。
同様にチェックするべき箇所を見てみると、「0.445477」となっており、これは有意な差ではないという意味になります。
したがって、3周目の爆発力71と82の配合は差が無い、と結論して良いだろうと思います。
もっと言えば、ウイニングポスト10無印における爆発力の最高効率は爆発力50(期待爆発力50)で頭打ち、ということでほぼ間違いないのではないかと思います。
爆発力検証#1では掲載し忘れたのですが、SP値80以上の産駒が出てくる確率も重要です。
見てみましょう。
・1周目(期待爆発力40)の産駒SP値80以上率=2.22%
・2周目(期待爆発力40)の産駒SP値80以上率=3.85%
・3周目爆発力71(期待爆発力50)の産駒SP値80以上率=25.49%
・3周目爆発力82(期待爆発力61)の産駒SP値80以上率=21.82%
これはカウントしてみてビックリでしたw
1周目と3周目では10倍以上効率が違いますw
違いすぎるやろw
1周目はアプデ前なので、この記事を書いている時点での最新バージョンである1.04とで変わった可能性もありますが、多分変わっていないと思われますw
まぁいずれにしても、爆発力の最高効率で配合を組んだ方が強い馬生産は大分楽にはなりますね。
また、これも某所情報ではありますが、SP因子大活性に加えて、ニックスの有無もSP値に影響を与えているという情報があります。
1周目はフォースニックスを組んでいましたが、2周目はニックス無しということで、そこまで多大な影響は無いのかもしれませんが、なるべくならニックスも入れてある方が良いのかもしれません(ウイニングポストの過去作ではニックス至上主義的なナンバリングもありましたので、その名残がある可能性もあります)。
それから、3周目では爆発力71、82ともにSP最高値である85の産駒をそれぞれ1頭ずつ生産できており、約1/50(2%)で生産できる計算になります。
なお、サブパラについては今回フォースニックス対象の種牡馬がスピード因子持ちばかりであったため、1周目の方がサブパラについては若干優秀でしたが、そこは大きな差異ではなかったので割愛します。
物凄く簡単に言えば、最高効率で強い馬を生産したければ、期待爆発力50以上、SP因子大活性、フォースニックスの配合で生産するのが良いということになりますね。
なお、9シリーズで私が爆発力についての検証をした時の結果をまとめたものを参考に示しておきます。
ざっくり言うと、9シリーズでは最高効率でSP80以上の産駒が25~30%くらいの確率で生産できていました。
今回は3周目の爆発力71(期待爆発力50)で25.49%、爆発力82(期待爆発力61)で21.82%ということで、爆発力82の方は下振れた可能性も含みつつ、そんなに大きく変わっていないのかなぁという印象ですね。
もちろん仔だしも重要そうですね。
また、今作では固有特性をはじめとした特性が重要ですから、それも込みで配合を考えていく必要がありそうです。
ということで、ウイニングポスト10無印の爆発力に関しての検証は、これでひと段落できたかなと思います。
この記事はここまで、それではまた次回!
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期待爆発力50がボーダーですか。偉業が爆発力70から50にアプデ修正入りましたが何かの暗示だったか・・・?
SPだけでなく成長限界に芝質に大量の汎用特性&固有特性と考える要素てんこ盛りの10は極めようとすると随分奥深いですね~
>三日月さん
かもしれませんね!
何かしらの意図があっての偉業だったのではないかと思いますね。
逆に言うと、今回の修正で50になったので、ボーダーは50前後で間違いないのかなーと。
今作は馬の強さを決める要素が増えて、かなり複雑ですね!
検証お疲れさまでした!
3週目2パターンの比較と80以上の結果を見ると
爆発力50以上なのは間違いなさそうですね。
1,2週目との比較は多変量解析しないと紛れもありそうですが・・・
自分でも良く分かってない事が多すぎて何とも言えませんw
ライブ配信中に皆と色々話をしていたり質問していたりしたのを
羨ましく眺めていましたが、僕も色々と質問してみたく・・・
いくつか質問させて頂いてもよろしいでしょうか?
系統確立は
名・大種牡馬因子 ニックス 血脈活性化配合 活力補完 母父
に関わっていると思うのですが、系統の滅亡との関係で疑問があります。
ニックスは滅亡すると関係が消失するとブログで学んだのですが、
種牡馬因子などは親(世界)系統の昇格以外は滅亡していても
効果に違いは無いでしょうか?
父父母父みたいな、ニックスとは関係ない血統の系統は
親昇格が終わっていれば滅亡していても大きな問題は無いでしょうか?
それと今回の特性で1つ疑問に思っているのですが、
根幹距離って前回は400メートル毎だったと思うのですが、
今作は2400の次は3000になってますよね。
確かメルボルンカップで非根幹距離がついた気がするので
3200が非根幹になっているのは間違いなさそうなのですが、
そうすると固有特性で2000以上の根幹距離って、
2000/2400/3000と表記されているのと違いがないですよね・・・?
根幹距離が前作同様3200なら根幹距離と2000/2400/3000の違いがありそうなのですが。
牡馬クラシックを意識しているのだと思うんですけど、
表示の仕方にモヤモヤしていて・・・
何かご存じないでしょうか?
2つ目はドステさんに聞くようなことではない気もしますが、
他に話す相手もいなかったので聞いちゃいました。
時間のある時で構いませんのでもしお時間がとれるようでしたら
お答えをいただけるとありがたいです。
>まささん
ありがとうございます。
私は爆発力についてはまずは暫定で50以上で良さそうという見解ですね。
名・大種牡馬因子についてのご質問ですが、これは当該系統が滅亡しても因子自体は活きています。
なので、ニックスについては系統が滅亡して対象から外れてしまいますが、因子は有効です。
母父◎も有効なままだと思います(そういう状況はほぼあり得ないので確かめたことはないですが)。
ニックス以外の配合理論には、滅亡後も有効と考えてよいと思いますよ。
根幹距離についてのご質問ですが、まず私の記憶では、根幹距離/非根幹距離という概念をよく使っていたのが競馬予想家の亀谷氏だったと思います。
もしかしたら、提唱者が亀谷氏だったのかも・・・とうろ覚えなのですが、ネット上で軽く検索しても出てこないので、記憶違いだったのかも・・・。
とにかく、競馬あるいは競馬予想から流通し始めた概念です。
で、根幹/非根幹という概念が世の中に出回り始めた当時、どういう基準で根幹としたかというと、まささんがおっしゃる通り、大レースの距離と定義したんですね。
大レースの距離というのは、1200、1600、2000、2400、3000ですね。
なぜ3200ではなく3000かというのは、まささんおっしゃる通り、クラシックの距離だからです(つまり、元を辿れば英セントレジャーの距離だから)。
そして、ウイポでは一貫して上記の5種類の距離を根幹として定義して、それ以外の施行距離は全て非根幹と定義されています。
前作でもそうでした。
なお、ウマ娘では分かりやすくするためか、間違えたのか分かりませんが、根幹距離を400m刻みにしてありますね。
今はこの定義が主流派になりつつあるのかなーと思いますが、そもそも論としては3200ではなく3000が根幹距離ということですね。
なので、固有特性の表記は間違っていないということです。
また今後もブログや動画などぼちぼち更新していきますので、よろしければお付き合いいただければ幸いです。
返信ありがとうございます!
系統滅亡に関しては考えていた通りみたいで良かったです。
母父は確かあんまりそんな状況にならなさそうですね・・・
サンデーサイレンスでもプライベートに幽閉して、
フジキセキと牝馬だけ生産してフジキセキ確立後にサンデー引退させれば
確認できるかな?とか考えてみますが、
確認しても役に立てる機会がなさそうですねw
ニックス無くなって損するだけだろうし。
根幹距離は昔春天が根幹距離と思って3200だと思ってたら、
9でも3000メートルになってましたね。記憶違いでした。
3200が根幹距離なら2000以上の根幹距離と
2000/2400/3000の違いがあるかと思ったのですが
単なる表記揺れなんですかね。
それはそれできっちりさせたくてちょっとモヤモヤしますがw、
とりあえずゲームとしてはどっちも同じものという認識で良さそうですね。
わざわざ調べていただいてありがとうございました。
初めまして。一つ質問させてください。
10でセイウンスカイ系を作って世界系統昇格を目指しプレイしているのですが
無事セイウンスカイ系が親系統まで昇格するところまで来たのですが
その翌年アメリカで流行しているセイウンスカイの子系統が親系統に昇格しました
コースポなどを見ると別の系統として計算され支配率が下がった状態です
もしかしてセイウンスカイ自身以外を親系統昇格させたのはマズイかったですかね
>つらゆきさん
はじめまして。
当ブログをご覧いただき、ありがとうございます。
ご質問についてですが、つらゆきさんがおっしゃっている通り、親系統になると元の系統から独立してしまいます。
そうなるとセイウンスカイ系の世界系統昇格が1系統分、大変になったとはいえるかと思います。
ご存じかと思いますが、世界系統昇格には、
①セイウンスカイ系が親系統であること
②セイウンスカイ系の下に5系統以上、子系統確立し、かつ親系統ではない系統があること(つまり直系の子系統5系統以上)
③セイウンスカイ系の世界支配率が15%以上
が主な条件です。
まだ判明していない条件もあるかと思いますが、概ね上記三つを満たすのが必須です。
参考になれば幸いです。
dosuteさん返信ありがとうございます。
今回初めて世界系統を狙ってプレイしてみましたが
とりあえず直系をひたすら系統成立させておけばいいかと思っていました。
そういう落とし穴があったのですね。
詳しい説明で助かりました。