世界適正・芝質適正別のベスト適正検証 #2

皆様、新年あけましておめでとうございます。

本年もよろしくお願いいたします。

今年は私主催の賞金付き大会もありますので、ぜひご参加検討ください。

ウイニングポスト9 ファイナルカップ

参加表明〆切は3月1日24時までです。

さて、この記事では、前回の芝質適正別のベスト適正検証に引き続き、今度は芝質8(一番右端の芝質適正)が稍重、重、不良になったらどうなるのか、について検証していきます。

前提として、もう一度世界適正、芝質適正について確認しておきます。

赤丸で囲った部分が世界適正、黄色丸で囲った部分が芝質適正ですね。

世界適正の組み合わせで芝質適正が決まります。

で、前回の検証で、芝質適正のパターン毎にレースで5段階、補正が行われることが分かりました。

それをまとめたのが下記の画像です。

芝質適正のパターンによって、最も能力を発揮できる芝質が変わるのが分かります。

例えば、パターン①の芝質適正は、芝質1(一番左端の芝質、東京競馬場の良馬場など)で最も高い補正を受けることができます。

また、各競馬場の芝質は良馬場が基準となっており、稍重、重、不良と馬場が悪くなる毎に芝質が右へ移動します。

すなわち、芝質1の東京競馬場を例にとると、良馬場の東京競馬場なら芝質は1です。

稍重の東京競馬場は芝質2、重の東京競馬場は芝質3、不良の東京競馬場は芝質4、となります。

もし稍重の東京競馬場になったとすると、最も能力を発揮できるのはパターン③と④の芝質適正パターンの馬ということになります。

で、今回の検証は芝質が8よりも重くなると、芝質適正のパターン毎に異なる結果が出るのかを検証したものとなります。

一番分かりやすいのは、良馬場で芝質8のエプソムダウンズ競馬場なのですが、エプソムダウンズ競馬場が稍重、重、不良になると何か違いが生じるのか、という疑問から生まれた検証ですね。

なお、以下の検証は全てはっきりした結果が出たため、実施レース数は20で統一してあります。

はじめに芝質8での検証結果(前回記事に掲載したもの)を再掲しておきます。

意外にもパターン⑨と⑩両方が強かった、という結果でした(馬名を説明すると、イチニーサンがパターン①、イチニーヨンがパターン②・・・ロクハチゴーハチがパターン⑩となります)。

この結果からパターン⑩の価値が低い(パターン⑨よりも軽い馬場への適正範囲が狭いので)と結論していましたが・・・。

では次に、稍重、重、不良の各検証の結果を見ていきましょう。

まずはエプソムダウンズ競馬場で稍重で検証した結果です。

一気にパターン⑩の強さが際立つようになりました。

明らかにパターン⑨よりも強いです。

また、パターン①~⑦とパターン⑧との差も際立っていますね。

パターン①~⑦がパターン⑧(と当然ながらパターン⑨と⑩)を逆転して3着以内に入ることは皆無です。

ただ、その中でも5着以内に入ってポイントを稼いでいるのはパターン⑤~⑦であることが分かります。

恐らくパターン⑤~⑦が補正-2.5%/-5%の部分(一番初めの補正をまとめた図で言うと紫の補正)だろうと思われます。

続いて、重での結果が下記画像となります。

稍重の時と同じく、パターン⑩が他を圧倒。

ただ、パターン⑨とパターン⑧の間にも明らかな隔絶があり、さらにパターン⑧とパターン①~⑦にも明らかな隔絶があることが分かります。

そして、パターン⑥と⑦はパターン①~⑤よりも5着以内に入っている回数が多いです。

なので、パターン⑥と⑦が紫補正だと思われます。

最後に、不良の結果が下記画像です。

より一層、パターン⑩の強さが際立つ結果になりました。

そして、パターン⑧の優位性が失われていった模様で、パターン⑦と同じ補正になったように見えます。

ということで、ここまでの結果をまとめると、下記画像のようになります。

もしかしたら、パターン⑩は芝質11(芝質8の不良馬場)では水色補正(5%/10%)かもしれません。

とにかくパターン⑩は軽い馬場方面には適正の幅が狭く、一見、パターン⑩にするメリットがないように見えましたが、実は重い馬場に滅法強く、芝質6の不良、芝質7の重や不良、芝質8の稍重や重や不良では無類の強さを発揮することが分かりました。

全体的に見ると、パターン⑩が最も広く最大補正を受けられることが分かりました。

また、黄緑(プラスマイナスの補正無し)も含めると、最も適性の幅が広いのはパターン⑨ということが分かりました。

また、つい先日、某配信者の方の配信にお邪魔した際に、「軽い馬場への適正持ちの馬が、重い馬場で馬場が悪くなった時に、元々重い馬場への適正持ちの馬に勝てたので、馬場適正は右端から重くなったら左端に戻るのかと思っていた。」と馬場ループ説を話していました。

この現象は、恐らくですが、芝質9以降になるとプラス補正を受けられるのはパターン⑨と⑩のみで、パターン⑤~⑧も補正無しか若干のマイナス補正となるため、展開次第でパターン①~④でも逆転の目が出てくるということを示唆していると思います。

中々面白い結果でしたね。

正直、ここまでしっかり馬場適正が設定されているとは思っていませんでした。

コエテクさん、この調子で色々設定していってくださいw

それではまた!