ウイニングポスト9 4周目 主流血脈配合 その8

4周目を用いた検証回の2回目です。

前回は、お似合い配合込みでの爆発力40でした。

〆父、〆母全頭を繁殖ボーナスS+に変えるということで、実質的にはお似合い配合は同時成立不可能となりますので、爆発力が5減少する分は、3冠配合(爆発力4)と〆父系統確立(爆発力1)かつダブルニックス維持で代替しようと考えていました。

しかし、繁殖ボーナス無しでの検証が驚くほどくっきりした結果を見せたことで、可能な限り対照性を高めたいと思い、〆父の種付け料をツールで100万円以下に維持してお笑い配合(爆発力5)を組み込む手法を取ることにしました。

※前回書き忘れましたが、検証には上記のようにツールを使用しておりますので、その点でご気分を害される方は下記内容はご覧にならないようにしていただければと思います。

これで〆父、〆母の顔ぶれと配合の内容がほぼ変わることなく、違いは繁殖ボーナスの差異という状況下で検証できます(検証した後で思いましたが、どうせパラメータをいじるなら、〆母も軒並み評価額を1000万以下にすれば、対照性がより完璧でした。ただ、お笑い配合とお似合い配合の効果は≒ではあります)。

ということで、そのお笑い配合成立込みでの爆発力40かつ繁殖ボーナスS+の配合の概要です。

・〆父SP値=75

・〆母平均SP値=72.20

・配合平均SP値=73.60

・爆発力平均=40

繁殖ボーナスS+のために〆母を頑張らせた分、絆コマンドや成長分の影響もあって、SPが平均にして4ほど上がっています。

この影響で配合平均SP値は、9無印の周回では最も高いものとなりました。

続いて、誕生した産駒たちのSP値の度数分布表です。

繁殖ボーナス無しの時とは打って変わって、SP80以上の産駒が実に倍以上誕生しているのが分かります。

これをグラフにしてみます。

山が左側によっているのが分かります(SP値は横軸で高←→低となっております。あしからず)。

繁殖ボーナス無しのグラフ、3周目のグラフを順に再掲します。

どちらに近似しているかは一目瞭然でしょう。

今回の繁殖ボーナスS+配合からの産駒のSP平均値は72.38で、標準偏差は8.09でした。

これは2周目が産駒SP平均値72.30の標準偏差7.93、3周目が産駒SP平均値72.40の標準偏差9.63ということで、ほぼ同じ分布になったと言えそうですし、グラフを見比べてもその印象が大変強いです。

しかし、念のため、繁殖ボーナスS+と繁殖ボーナス無し、1周目、2周目、3周目をそれぞれ t-検定してみました。

ざっくり説明しますと、「P(T<=t)両側」というところの値(P値とも言います)が0.05以下であれば、「5%水準で有意な差がある」と表現でき、つまりは違う分布であると言うことができます。

「5%水準で有意な差がある」というのは言い換えると、比べた分布同士の差が偶然である確率は5%以下である、ということを言っています。

その観点で言いますと、繁殖ボーナス無しとの t-検定では、P値は0.006836となっており、5%どころか、1%水準で有意な差があると言えます。

繁殖ボーナス無しと繁殖ボーナスS+の分布の差が偶然である確率が、0.6%しかないということであり、かなり稀な差であることを示しています。

換言すると、ようは明らかな違いがあると考えて良いということになります。

今回の場合ですと、爆発力は同じですし、後に見るように配合平均SP値や仔だし値の差でそこまでの差は生まれないですから、繁殖ボーナスの差であると結論付けて良いと思います。

次に1周目との t-検定で、P値は0.014844となっており、こちらは5%水準で有意な差があると言えます。

過去の周回での検証回で言及してきたように、爆発力30と40という爆発力の差がそのまま出ていると言えます。

2周目や3周目との t-検定では、P値はそれぞれ0.960662、0.991056となっており、簡潔に言えばほぼ同じ分布と言って良いだろうと思います。

今回の繁殖ボーナスS+と2周目、3周目では今回の方が配合平均SP値が1近く高く、恐らく仔だし値の平均値でも今回の方が勝っています。

しかし、ほぼ同じ分布という結果が出たことから、配合平均SP値や仔だし値の平均値は(低い値では未検証なため)一定値以上ならという条件付きの推測にはなりますが、そこまで大きく作用していないことが分かります。

さて、今周回を始める前に立てた仮説であった、繁殖ボーナスが最大効率なら8シリーズまでと同様、爆発力40以上の配合からはSP値80以上の産駒が40%前後の確率で誕生する、というものについてはどうだったでしょうか。

今回の繁殖ボーナスS+の配合から誕生したSP値80以上の馬は、全部で11頭でした。

生産したのは計50頭でしたので、確率は22.00%という結果になりました。

ちなみに、爆発力40以上の配合であった2周目は24.53%、同3周目は30.00%でしたから、やや下がってしまっています。

とはいえ、今回の22.00%というのは恐らくは下振れした結果だとは思います。

なお、2周目から今回4周目(繁殖ボーナスS+のみ)までの〆配合生産全153頭の中からSP値80以上だった39頭で計算しますと、25.49%となります。

9無印ではSP値を容易に上昇させることが可能な絆コマンド導入にあたり、SP値80以上の馬が出る確率が、この25%程度に抑えられた仕様に変更となったのだろうと思います。

さらに上記の結果から推測できるのは、繁殖ボーナスを頑張って全頭S+にしなくても最大効率が得られるのであろうということです。

というのも、2周目も3周目も〆父はS+でしたが、〆母は全ての馬をS+にはしていませんでした。

そういうことなので、少なくとも現役時代に普通に走らせて、繁殖ボーナスをCとかB以上くらいは得ておくと合格点、というような感覚で良いのではないかと思います。

もちろん、S+が最も良いのだろうと思いますが、そこまで神経質になる必要もないというのが今回の検証で得られた結果です。

〆父はS+が望ましいでしょうけれども。

では、まとめです。

・繁殖ボーナス無しは×、ダメ絶対

・繁殖ボーナスS+に近い方が良いが、そこまでギチギチにこだわる必要もない

・爆発力40以上、繁殖ボーナスある程度以上という最大効率と思われる配合で、SP値80以上の馬が誕生する確率は約25%

・配合平均SP値や仔だし値は、一定値以上ならそこまでこだわらなくても良い(普通にプレイして〆父、〆母に可能な限り強い馬を据えれば良い)

以上が9無印で4周回し検証した結果から言えることとなります。

9の2020では絆コマンドの仕様が変わることから、SP値80以上の馬が出る確率に変更が加わる可能性もあります。

次回作でもいち早く爆発力の検証をしていきたいと考えています。

それではこれで今周回は最後となり、おそらく9無印でのプレイも最後となります。

約1年間、お付き合いいただき、ありがとうございました。

9の2020が3/14発売ですから、既に1か月を切っていますね。

発売日前に〆配合構想を書こうと思っていますし、可能なら発売日にまた生配信したいと考えています。

それまでは充電期間兼2020初回〆配合構想期間としたいと思います。

では2020でまたお会いしましょう!