ウイニングポスト9 3周目 SPST融合配合 その13

それでは今回の3周目〆配合を使って、SP値と爆発力の関係について簡単に検証していきたいと思います。

まずは配合の概要です。

・〆父SP値=75

・〆母平均SP値=70.30

・配合平均SP値=72.65

・爆発力平均=49

こんな感じで、参考までに爆発力が40であった前回2周目の配合平均値は72.35でした。

〆母たちのSP値の平均が若干低かったのが原因ですが、まぁ誤差みたいなものだろうと思います。

では次に、上記3周目〆配合で50頭生産して、結果産まれてきた産駒のSP値を、度数分布表にまとめた画像を示します。

SP値の最大値である85を誇る馬が1頭生まれています。

ちなみに2周目の時も1頭生まれていました。

続いて、度数分布表をいつものようにグラフ化してみました。

2周目のグラフが下の画像です。

どうでしょう、違うように見えるでしょうか、それとも似た分布に見えるでしょうか。

平均値と標準偏差を比べてみます。

3周目 平均値 =72.40

3周目 標準偏差=9.63

2周目 平均値 =72.30

2周目 標準偏差=7.93

数字を見ると、平均値の違いはほとんどありません。

まさに誤差です。

標準偏差は今回の方が大きいです。

これはグラフを見てもらうと分かりやすいですが、今回の3周目の方が上ぶれと下ぶれがそれぞれ多くなっています。

つまり、同じ平均値に見えても、ややバラつきがあったということですね。

ではこの3周目のバラつきの多さと、2周目のバラつきの少なさが、それぞれが違うデータ分布によるものなのか、つまりは爆発力40と爆発力49という爆発力が違うことによるものなのかどうか、それを t-検定で調べてみました。

画像の表の下から2番目、P値を見てください。

これは95.5257%の確率で、2つのデータ分布が異なったのは偶然であることを示しています。

言い換えると、2周目と3周目の〆配合から生産した馬たちのSP値は、ほぼ同じ分布になったということです。

次に、念のため、8の爆発力42の配合のデータと今回の配合の t-検定をしてみました。

結果は、25.8373%の確率で、2つのデータ分布が違うのは偶然であるというものでした。

微妙な差にも見えますが、これは統計的には有意な差がない、つまり偶然違うデータ分布になったに過ぎない、つまりは同じようなデータ分布と見なせるということです。

ちなみに2周目と8の爆発力42を比べたものを再掲します。

その時も17.4562%の確率で、データ分布が異なるのは偶然であるという結果でした。

つまり、8の爆発力42と、9の爆発力40の配合は、同じようなデータ分布になっている可能性が高いということです。

以上から2つの結論を示したいと思います。

まず一つ目は、爆発力の影響は、40と49で変わらないということです。

二つ目は、爆発力の影響は、8と9で変わっていないということです。

当ブログは5年前の開設以来、爆発力の検証を何度もやってきていますが、やはり爆発力は40で打ち止めなのだろう、という従来の結論が不変であったということになりました。

ただし、9の検証をここまでしてきて、8での検証と比較して、唯一見た目で明らかに異なるのが、爆発力40以上の配合からSP値80以上が出る確率です。

詳しい結果は割愛しますが、8では全ての年度版を含めて、爆発力40以上の配合からはSP値80以上の馬が、約40%前後の確率で誕生していました。

しかし、9の2周目では24.53%、そして今回の3周目では30.0%でした。

9の2周目と3周目の違いについては、標準偏差が3周目の方が大きかったこと、つまり上ぶれがたまたま大きかったことに起因していると捉えなければなりません。

それは t-検定の非常に高いP値からも推測できます。

この結果から素直に考えると、9の場合、爆発力40以上の配合からSP値80以上の馬が誕生する確率は、25~26%くらいなのではないかと考えられるかもしれません。

つまり、8から15%くらい下がっていることになります。

この違いについては、どういう影響が関係しているのか分かりませんし、単純に仕様が変わったのかもしれませんが、その変化は残念ながら t-検定では有意な差として捉えられませんでした。

平均値や度数の分布としては違いがないのかもしれませんが、80以上になる影響力は、8シリーズと比べると9は下方修正された可能性があります。

しかし、私としてはこの結論は解せない。

これは現時点では憶測ですが、9の2周目と3周目、両方において〆父については繁殖ボーナスがS+でしたが、〆母たちは全頭がS+ではありませんでした。

ウイポのサブパラなどの能力データがそうですが、こういったパラメータは表現こそ「+」など上方修正するような表現でありながら、実際にはある値にマイナスに作用し、本来の影響力を下げているに過ぎないことがあります。

例えば、瞬発力や勝負根性などのサブパラは、SP値をスポイルする値であり、瞬発力がS+より下がれば下がるほど、スポイルする力が高まります。

言い換えれば、サブパラが全てS+となって初めて、SP値が数字通りの効力を発揮します。

この考え方を繁殖ボーナスに当てはめると、S+で初めて爆発力や仔だしに制限がかからない状態になり、仮に繁殖ボーナスが最低値であった場合、爆発力や仔出しに大きなスポイルが発生しているということになります。

プレイしている感覚として、繁殖ボーナスがS+になったからといって、8までの仔だし値が高い馬と、9のそれとで大きな違いを感じないように思います。

これは繁殖ボーナスが爆発力や仔だしを上方修正するものではなく、爆発力や仔だし値をスポイルする性質のものであるからだと考えると、この感覚を説明できます。

そう考えますと、9であっても〆母たちも含めて配合に使用する馬たちを全て繁殖ボーナスS+で揃えれば、8シリーズでの結果と同じように、爆発力40以上の配合からSP値80以上の馬が生まれる確率が、約40%程度になるのではないかと推測できます。

ということで、4周目では爆発力40以上の配合を作りつつ、〆父、〆母たち全てを繁殖ボーナスS+で揃える、というデータと、〆父、〆母たちを全て繁殖ボーナス最低(Dでしたっけ?あまり意識したことがないw)で揃えるというデータを作るプレイをして、引き続き検証していきたいと思います。

ですが、しばらくは明後日発売のロマサガ3 HDリマスターをやるので、更新は来週末以降になると思います。

それではまた次回!