配合構築及び〆配合へ向けてのプレイングについて③ – 2

この記事は、普段私が行っている〆配合を目指すプレイについて、諸々解説した内容となります。
あくまで個人的な方法となりますので、下記の方法が絶対的に正しいとかそういったことは全くありませんので、予めご了承いただいてからお読みください。
さて、内容は次のように各章に分けて記述されています。
プレイの下準備
〆配合を考える
③〆配合のために系統確立をする(実際のプレイ)-1、-2、-3
この記事は③-2について記載しています。
③〆配合のために系統確立をする(実際のプレイ)- 2
前回の③-1の記事で示した系統確立を行う目的を再掲します。
1)系統確立によって、配合理論・名/大種牡馬因子の多数成立
2)系統確立によって、配合理論・母父◎の成立
3)系統確立によって、配合理論・ニックス(各種)の成立
4)系統確立によって、その他の配合理論成立
それでは順に詳述していきます。
1)名/大種牡馬因子の多数成立
まず初めに、この種牡馬因子に関する注意事項2点について確認してください。
これは②の配合を考える時点で抑えておかないといけない知識なので、そちらに書こうかとも思いましたが、煩雑になるので省略しました。
ただ、念のためこちらに書いておきたいと思います。
まず、1点目の注意事項として、そもそも種牡馬因子は、〆父と〆母のそれぞれに一つずつ存在することで初めて配合理論として成立し、爆発力としてカウントされるという点です。
例えば、父側に名種牡馬因子が一つも無い状態では、幾ら母側に沢山の名種牡馬因子があったとしても、配合理論が成立しません。
この点は、意識していないと特に大種牡馬因子を入れ忘れるなどで、ケアレスミスの元となります。
〆配合が完成した時に、「アレ??なんかおかしいぞ・・・」とならないようにしましょう。
2点目は、名種牡馬因子、大種牡馬因子それぞれカウント数の上限が11までだという点です(2016でも多分同じだと思います。違うことを確認した人がいたら教えてください)。
1点目の仕様を考えると、では全て名種牡馬因子で埋めれば楽ではないかという発想に至ると思うのですが、ところがどっこい、11までしかカウントされないので、名種牡馬因子だけではそれ以上の爆発力は得られないのです。
つまり、12以上の爆発力を種牡馬因子から得ようとすれば、名種牡馬因子だけでなく、大種牡馬因子も使わないと達することができないということです。
血統表を種牡馬因子で埋め尽くして最大爆発力15を得たい!・・・という野望をお持ちの方は、この点に十分注意してください。
上記2点の注意点を踏まえて、〆配合では〆父側、〆母側それぞれの血統表に少なくとも1つずつ、名種牡馬因子、大種牡馬因子を確保し、配合理論が成立させましょう。
ただ、逆に言うと、爆発力11までなら、名種牡馬因子だけでも大丈夫ということでもありますが、史実馬から始める〆配合には、ほとんどの場合、ノーザンダンサーなどの大種牡馬因子が含まれています。
これを活かすには、しっかり父と母両方の血統に大種牡馬因子が必要だということを念頭に〆配合の構想を行わなければならないということです。
したがって、上記の条件を前提にして系統確立を行う種牡馬を選定するということになります。
2)母父◎の成立
母父を系統確立させることによって、母父◎の配合理論成立となり、爆発力4を得られます。
1)の種牡馬因子をしっかり成立させるように組んであれば、必然的に母父も名種牡馬因子を持つことになり、母父◎に加えて名種牡馬因子の爆発力を加え、爆発力5の貢献をすることができるということになります。
さらに、もしその母父が系統特性(SP系統、ST系統)を持つのであれば、爆発力をもっと加算できる可能性が高まります。
したがって、爆発力を高くしたい意図のある普通の〆配合においては、母父◎を成立させるのは、半ば必須と言えます。
他の配合理論で補うので無い限り、母父◎を組みこむ前提で〆配合を構想した方が良いと思われます。
3)ニックス(各種)の成立
1)と2)は、初歩的な内容とも言えますし、系統確立に関するプレイングと関わるとはいえ、それほど書くことが無く、プレイングというよりむしろ配合構想段階における注意事項と言ったところでした。
しかし、ニックスに関しては具体的なプレイングが大きく影響しますので、こちらは長くなります。
まずニックスの成立条件を確認しておきます。
ニックスは、〆父=A系統とした時に、A系統とニックス関係になっている系統が、母、母母、母母母、母母母母、と連なっている時に、それぞれシングル、ダブル、トリプル、フォース、と配合理論が成立します。
A系統とニックス関係になっている系統とは、実質的には、母父、母母父、母母母父、母母母母父の子系統が対象になります。
分かりにくいので、下画像に示しました。

ニックス例1.PNG

緑色がA系統で、黄色の部分がニックス関係の対象系統です。
この黄色の部分が左から連続してニックス関係に該当すればするほど、シングル→ダブル→トリプル→フォースとパワーアップする訳ですね。
実際にプレイするとなった時には、前述した1)と2)の兼ね合いから、少なくとも〆母父、すなわち上の画像で一番左の黄色の部分(母つまり母父の子系統)は、系統確立するのと同時にニックス関係にもする必要が出てきます。
欲を言えば、一番右側(母母母母つまり母母母母父の子系統)まで全てニックス関係、つまりはフォースニックスにしたいですね。
フォースニックスを狙って成立させられれば、当然、トリプルもダブルもシングルも狙って成立させられると思うので、以下ではフォースニックス成立に絞って書きたいと思います。
POINT1:フォースニックスの準備
これは、②配合を考えるに大きく絡んでくるのでどちらに入れようか迷ったのですが、こちらに入れました。
配合を考える段階で、どの系統をニックス相手にするのかを考えておかなければなりません。
その際の注意事項3点です。
・ニックス関係数が上限の10に達してしまう恐れのある子系統は構想から除外する(例:ミスタープロスペクター系、ノーザンダンサー系などの大流行する系統など)。
・同じ親系統に属する子系統同士の間にはニックス関係が成立しないので除外する、もしくはどちらかの子系統を親系統昇格させるプランを立てる。例えば、リファール系とヌレイエフ系は、同じ親系統ノーザンダンサー系に属している限りニックス関係にならない。一方で、親系統ノーザンダンサー系から分派し、やがて親系統昇格して独立するダンジグ系とサドラーズウェルズ系は、昇格後お互いにニックス関係になり得るし、リファール系やヌレイエフ系などの親系統ノーザンダンサー系に属する系統ともニックス関係になり得る。
・〆配合を行う時代から逆算して、2)と3)が可能な年数的余裕があるかイメージしておく。例えば、〆父テスコボーイとした時に、〆母父にダンジグを用いるのは年数的に不可能であるし、ニックス関係を成立させるのも不可能である。また、〆父フランケルとした時に、〆母父テスコボーイとするのも同様に不可能に近い。すなわち、〆父と〆母の年代がなるべく重なるようにするべきであり、それに付け加えてニックス関係成立のための時間的余裕も確保しなければならない。
上記が最低限の注意事項で、これらをクリアできるように考えておかないと、そもそもニックス関係を成立させられません。
次に、上記をクリアした上で、ニックス関係成立を如何に容易に行うかに関する事項3点です。
・ニックス関係成立は、基本的には子系統確立時の新規ニックス相手選定を狙う。したがって、ニックス関係成立の時間的余裕は、系統確立の時間的余裕(私の場合は10年前後で2系統程度まで)とほぼ同様と見做すことができる。
・もし系統確立時の新規ニックス相手選定に漏れた場合は、ニックス関係にしたい系統同士の配合から多量の活躍馬を出す必要があり、年数としてはさらに10年以上かかる場合もあることを覚悟しなくてはならない。つまり、〆配合の時間的な都合を考えると、新規ニックス相手選定を狙った方が遥かに効率が良い。
・ニックス対象子系統は、できれば能力や仔だしが高い繁殖牝馬が存在する系統にする。もしくは仔だしの良い種牡馬がその系統に存在して、良い繁殖牝馬を自家生産できそうな系統にする。理由は単純で、優秀な馬が出やすい方がニックス関係成立が楽だからというもの。例えば、国内序盤だとテスコボーイ系、ノーザンテースト系、マルゼンスキー系など。
大体、上記の計6点を吟味しつつ、自分の好みなど考慮しつつ(これが結構大変)、ニックス関係の相手系統を選んでおきます。
POINT2:ニックス関係成立を狙う実際のプレイング
まず、新規ニックス相手選定を狙う場合ですが、基本的な条件は下記の通りです。
・新たに確立した子系統Aに属している直系かつ重賞勝ちのある種牡馬及び繁殖牝馬たちが、どの子系統との配合から生まれていたのかによって決まる
つまり、重賞勝ちという高い実績を残した活躍馬が、どの系統との配合から誕生していたのか、相性の良い系統が何だったのか、これによって決まるということですね。
そして、その繁殖入りした馬の数が多ければ多いほど、相性が良いのは間違いなさそうだ、その配合こそがニックスなのだ、ということですね。
特に比重としては種牡馬の血統の方が重視されるようで、繁殖牝馬も考慮されるのですが、やや軽視されます。
ここでも種牡馬重視の方が効率が良いようです。
例として、ダンジグ系は大体1991年末に確立することが多いですが、そのタイミングですと、その時点までで種牡馬入りしている史実種牡馬たちの母父の子系統が、サーゲイロード系、リボー系、ボールドルーラー系が多いということを確認してみてください。
そういう事情で、1991年ダンジグ系成立時の新規ニックス相手選定には、それらの3系統が該当することがほとんどなのです。
プレイヤーもそれと同じことをすれば良いということです(例に当てはめるとすれば、〆父がダンジグ、ニックス相手にしたかったのがサーゲイロード系、リボー系、ボールドルーラー系というイメージです)。
具体的には、系統確立するまでに、ニックス相手にしたい子系統に属する繁殖牝馬から、重賞勝ち種牡馬2頭以上を出す、ということを目安に生産していくのが良いと思います(GⅢ、GⅡよりもGⅠの方が格が高く、選定には好影響のようですので、なるべくならGⅠを勝たせたいところです)。
何故2頭以上かというと、1頭だけだとうっかりその3系統以外の繁殖牝馬からの産駒が種牡馬入りしてしまったり(COM馬含む)、繁殖牝馬になったりしてしまうと、新規ニックス相手に選定されない可能性が出てきてしまうからです(つまり1頭のみだと相性が同程度良いと見做されてしまう可能性があるため)。
また、史実のスーパーサイアーで新規ニックス相手選定を狙う場合、2頭では間に合わない可能性がありますので、要注意です。
これは、2016の4周目の私の配合の失敗例を参考にしてください。
私の失敗例は、ガリレオというスーパーサイアーから、同系統の母馬との配合で2頭以上重賞勝ち史実馬が種牡馬入りすることを計算に入れていなかったために、新規ニックス相手選定を1系統逃してしまった、という例です。
そうならないように、できればGⅠ勝ち種牡馬3頭以上を目指した方がより安心と言えるかもしれません(子系統確立までにGⅠ勝ちが3頭以上、同系統の母との配合から生まれていることは、幾らスーパーサイアーと言えどもかなり稀です)。
ただ、ガリレオのように強力な史実産駒が複数頭いる馬はともかく、そうではない種牡馬を系統確立させる場合は、ほとんどのケースで同系統との配合から2頭以上の重賞勝ち種牡馬で事足ります。
そしてそのような種牡馬の場合は、GⅢ勝ち直系種牡馬2頭でも十分ニックス相手選定の対象になります。
特に、史実産駒がほとんどいないような種牡馬であれば、ほぼ間違いなくそれだけで十分です。
いずれにしても慎重を期すなら、年代別セーブデータで子系統確立を狙っている馬の産駒で種牡馬入りしている史実馬の現役時成績をチェックしておいた方が良いでしょう。
さて、ここで、新規ニックス相手選定を狙うと言っても、それは3系統までだから、フォースニックスに必要な4系統を満たせない、という問題が出てきます。
これをクリアする伝統的な(?)成立順が次のようなものです(4系統使いフォースニックスと仮称)。
1.ニックス相手成立を予定している母母母母父の系統、母母母父の系統、母母父の系統に属する繁殖牝馬を用意する(重賞勝ちできる牡馬=良い産駒が出る確率を上げるために、なるべく質の良い繁殖牝馬をできれば3頭程度は用意したい)。
2.〆父の子系統とニックス関係になるように、それらの3系統の牝馬を使って重賞勝ち馬を最低2頭以上は出す。
3.〆父のサイアーラインで予定している最後の系統確立(A系統)が起こり、それら3系統とのニックス関係が成立する
4.A系統に属する繁殖牝馬と、母父との間から重賞勝ち種牡馬を2頭以上出し、母父を系統確立させる。
5.A系統と母父系統がニックス関係となり、フォースニックスが完成する。
というものです。
私の2016の4周目〆配合を例にとりますと、
1.テスコボーイ系(母母母母父)、ダマスカス系(母母母父)、エーピーインディ系(母母父)に属する繁殖牝馬を3頭程度ずつ確保。
2.〆父フランケルが属する予定のガリレオ系確立前に、ガリレオと上記牝馬たちを配合し、重賞勝ち牡馬2頭以上をクリア。
3.ガリレオ系が確立した際、テスコボーイ系、ダマスカス系、エーピーインディ系とニックス関係が成立する(実際のプレイ日記では前述の失敗によりダマスカス系が選ばれませんでしたが、ここでは成立したものと考えてください)。
4.ガリレオ系確立過程で生まれたガリレオ系繁殖牝馬と、〆母父であるディープインパクトを配合し、重賞勝ち種牡馬2頭以上を出しつつディープインパクト系を確立させる。
5.ディープインパクト系確立時にガリレオ系が新規ニックス相手として選ばれてニックス関係が成立。〆父フランケル側から見てフォースニックスが完成する。
という流れになります。
注意点としては、子系統が滅亡してしまうとニックス関係も当然解消されてしまうので、ニックス相手系統に使う血統で零細系統になりやすいものは予め目ぼしを付けておき、常に気にかけてあげましょう。
上記の〆配合で言うと、ダマスカス系が絶滅しないように保護する必要があります。
せっかく系統確立させてニックス関係も成立させたのにその系統がいつの間にか滅亡していた、というのもありがちがミスなので、十分気を付けてください。
最低でも1頭くらいは当該系統の種牡馬を自牧場に繋養しておくと安心です。
上記の方法より楽にフォースニックスを成立させるために、次のような方法も考えられます(3系統使いフォースニックスと仮称)。
・母母の子系統と、母母母母の子系統を同じ系統にする
例えば、母はサンデーサイレンス系、母母はテスコボーイ系(父サクラバクシンオー)、母母母はパーソロン系、母母母母はテスコボーイ系(父トウショウボーイ)、といった並びにするというものです。
これなら、3系統をニックス相手にすればフォースニックスが成立するので、非常にお手軽です。
ただし、母母生産時に強いインブリードが発生したり、血脈活性化配合が成立させにくかったり、つまりは質の高い母母を生産しにくくなる恐れがあるので、なるべく血が離れた種牡馬を計算できる時にした方が無難です。
血が離れていれば、母母と母母母を同系統にしても良いですし、母母母と母母母母が同系統でも同じように可能です。
特にゲーム開始当初、2代続けて同系統を配合された繁殖牝馬はチラホラいますので、そういう馬を基にフォースニックスを作る場合には、手軽に母母母と母母母母が同系統になっている血統を作れるわけなので、より有効な手法と言えます。
一方、母に関しては、2)でも書いたように、母父◎を狙う都合上、被らせることは不可能でしょう。
大体、こんなところでしょうか。
爆発力を高めるためにニックス成立を伴う系統確立をしていくプレイング、という観点で言うと、〆母母母母父、〆母母母父、〆母母父辺りの系統確立は、優秀な繁殖牝馬などを駆使して普通に系統確立していけば良いと思います。
その後、〆父の属する系統確立を行う際に、既に確立しているはずの上記系統の牝馬を使って、重賞勝ち種牡馬を2頭以上輩出しておきます。
そして、最後に〆母父の確立作業時に、〆父の属する系統の繁殖牝馬から重賞勝ち種牡馬を2頭以上輩出すると。
これがオーソドックスなフォースニックス4系統使いの基本的なイメージになるかと思います。
3系統使いなら、1工程省けて楽ということになります。
ニックス成立に関するプレイングについてが大半を占めてしまい、またこれが長くなってしまいました。
そろそろ一連の記事も終わりそうではありますが、ここらで一旦区切りを入れたいと思います。
それではまた次回!